神と想像し得る最高の幸せ
誰も立ち入れない深い深い静かな森で鳥の囀りや獣の足音、風の吹き抜ける音、揺れる木々の音、川のせせらぎに雨の音、それら言葉に表すには壮大で美しすぎる世界を感じながら生きたい。長い時を生きる一本の巨木になりたい
美しい人間の居ない世界を想うと、暖かくて優しい気持ちになれる。でも、そんな世界を美しいって感じる余裕のある生き物も人間だけって想うと世の中ってうまくいかないなって気持ちになったりもする
ここからは想像の世界になるけど、何にも干渉できないけど自由に移動できて思考できて、食事も睡眠も必要ない、寿命も存在しない幽霊とかそんな存在になれたらどうだろう。ある意味それが私の理想かもしれない。
毎日毎日忙しくて注意してみることのなかった景色も意外と美しいかもしれない。人間が作った景色だって案外悪いものじゃないのかもしれない。
そこまで考えを巡らせると、もしかすると私は人間が嫌いなんじゃなくて人間である自分が嫌いなのかもしれないって気づいた。だとすると神の目線もそれに近いのかもしれない。神話とかでよくある、人間は醜いから滅ぼそうって思考は人間目線だからできることなのではないか
神が人を滅ぼそうとする理由のうちで、神に近づきすぎたとか、自尊心を理由とするのはありだと思う。神らしいっていうより、人間を人間以外の種族として見た時の思考だけど。
もし、死を迎えた後に幽霊になって現世に留まることが選択できるなら私はそっちがいいかなって思う。天国とか、死後の世界って正直あまり良いイメージなくって。
現世で辛い思いをして、死んだ後も結局神とか上位の存在に管理されなきゃいけないなんてそんなの「天国」じゃないでしょ?って。まあ、それが幸せな人もいるだろうけど少なくとも私は何にも縛られずに現世を彷徨うのが幸せに感じると思う。
何にも干渉されず、何にも干渉できない。あっ、でもそれってただの無だね…。五感があるっていうのもひとつの贅沢なのかもしれないな。
そう考えると神はともかく人間の想像する形の幽霊っていうのはなかなか肯定しづらいものだなあ。
ああー、地域を見守る系の力はないし物理干渉もできないけど五感を持って存在できる土着神的な何かになりたいー(思考停止